第79回日本公衆衛生学会総会2020
学会長
今中 雄一
京都大学(社会健康医学系専攻)医療経済学 教授
京都大学 超高齢社会デザイン価値創造ユニット長
2020年10月20日(火)から22日(木)に、京都にて(「みやこめっせ」京都市勧業館)第79回日本公衆衛生学会総会2020を開催させていただくことになりました。
当学会の、この年次学術大会は以下の特徴を持っています。
本学会総会2020のテーマは、
「健康・医療・介護の未来づくり:Social Joint Venture (社会的協働)」
と設定いたしました。未曾有の超少子・超高齢社会のもと、全世代の健康寿命延伸、安全で安心な社会の実現のために、産業界、自治体・国、アカデミア、研究教育機関、保健・医療・介護の専門職、地域の人々等の横断的な協働が必要です。本学会総会は、当テーマを旗印に、健康に関する政策、実践、研究の最前線、最先端のインタラクションの場となります。
毎年、多くの参加者の皆様、企業にご協賛いただき感謝申し上げております。本学会総会2020も、そのプログラムを充実させ、さらに大きな成果を生んでいくためにも、皆様のご参画がなくてはなりません。つきましては、本学会総会2020の場を存分にご活用いただき、ご参画を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。本学会総会2020とともに秋の京都をご堪能下さい。
この度のCOVID-19蔓延に際し亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
社会的経済的影響もとても深刻化し、国民皆で協力してこの危機を乗り越えるべき状況となって参りました。
COVID-19蔓延に対し、日本公衆衛生学会の会員の皆様におかれましては大変ご尽力されているところと存じます。全国各地で人々の健康を守るために自らの心身をすり減らしてご尽力いただいております方々に、大いなる敬意をもって深く感謝申し上げます。
この現状と見通しにおきましては、2020年10月20-22日の第79回日本公衆衛生学会総会の通常通りの開催は困難と考え、当学会理事会そして当学術総会実行委員会での検討のもと、当初の日程(10/20-22)通り、オンライン開催で行うことと致しました。
開催まで半年ございますので、世の中としてもオンライン/遠隔会議がさらに普及すると思われますが、当会といたしましては加えて、オンライン/遠隔会議参加に慣れる為の情報共有・研修等の機会も、積極的に設けていく所存です。
また、講演やシンポジウムなど学会総会で収録されたものを、終了後のある期間に限定して、参加登録者が視聴できるようにするなど、工夫を重ねていきたいと存じます。
口頭発表、ポスター発表、公募シンポジウム、自由集会、予定通り募集し、それぞれオンラインで行うことと致します。特別講演、教育講演、市民公開講座、学会長講演もオンラインで行います。
オンライン開催ならではの機能を発揮するべく建設的なご提案も数々いただいています。現地開催という物理的な制約も小さくなり、多くの方々の主体的なご提案・企画も実現しやすくなります。資料へのアクセス、海外からの参加、子育て中の参加も、より容易になるなど、いろいろな可能性が出てきます。
「公衆衛生」の重要性が社会的に益々強く認識されてきている現在、様々な制約を乗り越え、力を合わせて「公衆衛生」の実践・研究を発展させていきましょう。
少しでもより有意義な学会総会となるよう、関係者一同努めてまいります。
大変な社会環境の中でございますが、情報収集の場、意見交流の場、成果発表の場として、奮ってご参加ください。
今中 雄一
第79回日本公衆衛生学会総会 学会長
http://jsph2020.umin.jp/